第一夜しか記憶になかったけど、全部読んでみたらこれまた面白い。
解説みたいなのが巷に転がっていて、(当たり前だけど)文学作品としてそりゃあ価値がある。
これを『夢日記を書いている者』という立場で読んだわけなんだけど、やはりこれまた面白い。
「あるある、こういう流れある!」みたいな箇所が幾つかあった。
別にこの作品が夢日記なわけじゃないけど。
第四夜とか凄くそれっぽい。
俺は睡眠を挟んでリフレッシュするタイプなんだけど、夢日記を書き始めてから『前の晩に見た夢の精神状態が今晩まで続く』ことがよくある。
親友が死んだ夢を見た時は夢の中で錯乱してたんだけど、起きてから次に眠るまで『本当に親友が死んでしまった』精神状態で過ごしてた。
と言っても錯乱していたわけじゃなくて、しんみりしていた感じ。
悪い気はしない。
どうせ今の日常に美しさは存在しない。
タイムトラベラーであるくらいが丁度良い。